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Naoya Sakai

自己紹介


 はじめまして、坂井直哉 ( Naoya Sakai )と申します。この度、Global Medcare Africa (GMC Africa) を設立し、代表を務めさせていただいております。設立するに至った経緯につきましては、こちらを御覧ください。


経歴

2015 – 2021新潟大学
2021 – 2023沖縄県立南部医療センター・こども医療センター
2023 – 2024Cincinnati Children’s Hospital Medical Center
2024 – 2024Mount Meru Regional Refferal Hospital 救急科
2024 – 2025埼玉医科大学総合医療センター 小児科
2025 – 現在埼玉医科大学総合医療センター 小児科 非常勤
Lincoln Medical & Mental Health Center 小児科


発展途上国の医療に関心を持ったきっかけと私の目標


 私が発展途上国の医療に興味を抱くようになった理由

 発展途上国の医療に興味を抱くようになったきっかけは、まだ学生だった頃にベトナムのハロン湾でのクルージングツアーでした。そこで出会ったのは、16歳の少年たちです。彼らは流暢な英語で接客してくれましたが、コミュニケーション能力とプロフェッショナリズムを兼ね備えた素晴らしい少年たちでした。感銘を受けたのは、若干16歳の少年たちが、今の仕事をこなしつつさらに「日本語を教えてほしい」と私に頼んできたその向上心です。生活のために働いている中で、報われるかもわからない状況で、向上心を常に持ち続け努力する彼らの姿勢には、当時の私にとっては自分自身甘さを自覚させられ強い衝撃を受けたとともに、「誰に対しても恥じない生き方をしたい」という決意を胸に刻むきっかけとなりました。同時に、「努力が正当に報われる世界になってほしい」と強く思うようになりました。

 その後、私はマレーシアやミャンマーなどの国々を訪れ、現地の医療現場を目の当たりにしました。日本では当たり前に受けられる医療が、発展途上国では極めて限られ、多くの人々が命の危機にさらされている現状に、ぬくぬくと日本で育った自分はなんとも言えない後ろめたさを感じました。マズローの5段階欲求でいう「自己実現」より前に、「安全の欲求」すら満たされない人々が数えきれないほど存在するという当たり前の現実を改めて認識し、「努力が正当に報われる世界」以前にまずは「どこで生まれても健康と安全は保証される世界」を目指す必要があると考えを改めました。

「自分は医療従事者として、誰のために、どのように貢献できるか?」

そんな事を考えながら医師としてのキャリアを積み上げていくなかで、今も考えている途中ではありますが、私は小児科医として発展途上国の子どもたちの力になりたいという明確な使命感を抱くようになりました。

 途上国における医療の問題については、現地の力だけで解決することはあまり現実的ではありません。そこで私は、先進国から途上国への「医療の再分配」の必要性を強く感じるようになりました。比較的恵まれた環境で生活している我々が志を共にする仲間を集め、強固なチームを作り上げ、現地の人々をサポートし、持続可能な医療支援の仕組みを構築することが、発展途上国の医療の底上げにつながると考えています。

「医療格差のない世界を実現する」―― これを私の生涯の使命としています。

アフリカとの出会い


 アメリカでの研究生活を終え、数ヶ月の自由な時間ができた私は、深く考えずにタンザニアでのボランティアに申し込んだのです。アルーシャの病院でERやICUに従事した1ヶ月間は、私の価値観を大きく揺さぶる経験となりました。これまで東南アジアなどには訪れたことがありましたが、アフリカは全く異なる世界。言語も文化も新しく、まるで異世界に飛び込んだような感覚に心が躍りました。長い間忘れていた「新しいものに触れる好奇心」が再び湧き上がり、毎日が刺激に満ちていました。しかし、医療現場の現実は想像以上に厳しいものでした。お金がなくて治療を受けられない患者、そして中核病院ですら十分な医療機器が揃っていない現状。命の重さが、経済的な理由で左右されるという悲しい現実に、無力感を覚えることもありました。それでも、そこで出会った医療スタッフや患者さんたちは、驚くほど陽気で優しく、温かな心を持った人々ばかりでした。彼らのひたむきな姿勢や、限られた環境の中で希望を失わずに生きる姿に、私は心を打たれました。

「なにかプラスに成ることをしたい。自分に何ができるか?」

そう強く考えるようになり、この経験が私の人生の方向性を変えるきっかけとなり、このGMC-Africa の設立するに至りました。

 自分は小児科医として個を診ると同時に、国際保健の分野でも集団にアプローチしたいと考えておりました。上記で述べた思いに加えて、この活動を通して自分自身の自己実現をしたいという思いもあります。みなさま、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

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